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2020-01-19

本州最北端の岬さんぽ・後編<大間崎/青森県大間町>


本州最北端・大間崎を旅するドギー

大間の名を上げたものとして「まぐろ一本釣り」があります。その様子はNHK連続テレビ小説「私の青空」の作中にも登場しました(2000年4月~9月、田畑智子主演)。大間崎にあり訪れる旅人が必ず立ち寄るマグロと拳の像。旅犬ドギーもしっかりこの場所を踏みしめました。

大間にまぐろあり

マグロモニュメント

大間崎お約束の撮影スポット、クロマグロと拳の石像。晴れた日には津軽海峡の向こうに北海道を眺めることができます。

クロマグロ一本釣りの説明板

大間で水揚げされるクロマグロは台湾付近で生まれ、太平洋を北に向かって流れる黒潮に乗って津軽海峡へやって来る。

その多くは上りガツオ・戻りガツオのように日本近海で季節的に南北移動を繰り返して成長するが、一部の個体は太平洋を横断してアメリカ西海岸のカリフォルニアにも到達する。
現地で数年かけて成長したマグロが再び日本近海に帰ってくる時には100kgを超える巨大なクロマグロになっていますが、その希少な個体を竿一本で豪快に釣り上げるのが大間のクロマグロ漁です(はえ縄漁も行われています)。

400kgの実物大マグロモニュメント

「大間にまぐろあり」

を印象付けたのが、平成6年(1994)に水揚げされた440kgのクロマグロ。

モニュメント下部にある通り抜け禁止の注意書き

記録に残されている水揚げされた個体では日本最大で、この場所で実物大の石像になりました。

個人的に気になったのが「通り抜け禁止」。穴ぐら犬ドギーにとって、この手の狭い場所の通り抜けは得意技。
おそらく人間を対象にした注意書きだと思いますが、そこは書いてあることに従います。

拳のモニュメント

クロマグロの石像と対(つい)になっているのが拳の銅像。こちらは大間の男たちの腕っぷしの強さを表現しているそうです。

岸近くは平穏に見えても、少し沖へ出ると常に早い潮流と高い波にあおられるのが津軽海峡。地の利は圧倒的にクロマグロにあります。そこへ決して大きいとは言えない漁船で向かい、自分よりも大きい100kg・200kgという巨大マグロを自らの腕っぷしを頼りに釣り上げるのが、大間のまぐろ漁。体験したことはありませんが、命がけであることは想像に易い。

漁法としては、

一本釣り…◎魚体に傷が付きにくいので高値が付く…△1回1匹なので効率が悪い
延縄漁(はえなわりょう)…△魚体に網の傷がつく…◎一度に複数匹の捕獲が可能

ロマンを語る上では断然一本釣りですが、どちらの漁法にも一長一短あります。

大間の男たちの腕っぷしにあやかって

ドギーと一緒にグータッチ。本州最北端を実感しました。

 

そんなブランド品の大間のマグロですが、せっかく来たので産地のものを食べようと周辺を車で回ってお店を探したりお店を検索してみたりしましたが、営業していなかったりマグロ自体が入荷していないところばかりでした。

ここでマグロを販売しても、価格を知っている地元民に値段を釣り上げて販売するわけにいきませんし、県外から旅人が大勢やって来ると言ってもそれは夏の一時期だけ。然るべき処置をして東京に出荷した方が得策です。

そうは言っても、大間にはマグロを食べさせてもらうことができるお店はたくさんあります。目的がそこにもある場合は、営業時間等を予め調べてから向かってくるようにしましょう。

 

旅人御用達の有名キャンプ場

大間崎から徒歩1~2分のところのある空間

大間崎の近くにあるこちらのキャンプ場。一見住宅街にあるように見えますが、大間崎からすぐの場所。シーズンにはたくさんの旅人が集まる、全国的に知られる名物キャンプ場です。

大間崎テントサイト(青森県大間町)

ここで行われている宿泊は「テント泊」ではあるけれど、都会から少し離れて自然を満喫する趣旨とは少し異なります。このキャンプ場に滞在する方の目的は「寝る場所」としての利用が多い。「野営(やえい)」という言葉がしっくりくる、そんな感じです。

長い長い旅路を経て大間にたどり着き、さあ北の台地へ!
は良いけれど、フェリーが大間から出港する時間は朝昼一日二往復。遠方から朝7時に大間に到着することはなかなか難しいこととして、午後14時10分の便に乗船するためには県内の青森市から出るとしても、朝そこそこの時間に出発しなければ安心して辿り着くことはできません。下北半島の距離感を侮るべからず。

そうなると大間で宿泊する必要が出てきますが、朝7時のフェリーに乗船することを考えるとお宿へ宿泊するのが少し勿体ない気がします(大間の宿屋さんなので、早立は心得ていると思います)。

あくまで自分の感覚ですが、宿に宿泊するのであればゆっくり過ごしたい。
同じようなことを考えている旅人たちが集まるのが、大間崎近くにあるこちらのテントサイト。現在は車中泊もブームと言えばそうなので、テントは張らず車の中で寝る人たちも多い様子。

 

かつては旅人が集まる名物キャンプ場が、全国各地いくつもありましたが、今は閉鎖になったりあまり耳にすることがなくなりました。みんなどこで寝てるんでしょうねえ。ゲストハウスでしょうか。有難いです。

本州最北の自動販売機

端っこへ来るとよく目にする「●●最▲端の■■■」
ここでは本州最北端の自動販売機。特にコーラが飲みたいわけではないのだけれど何故だか購入してしまう、不思議な魔力がある自販機です。

こういうところで気になるのが、商品はどこからやってきているのでしょう?

むつ市、八戸市、函館市…

大間から距離が近い街と考えると、むつ市と函館市が同じくらいの距離。後者には海がありますが、大間港からフェリーの出港に合わせてヨーイドンした場合、所要時間は互角。冬場で吹雪の時などは陸上交通に難があるので、フェリーに軍配が上がる。
函館港は街から近いので、商品だけフェリーに乗せて船が到着する時間に合わせて大間の業者さんが引き取りに来れば、手間は少ない。

大間にはファミリーマートやスーパーマーケットもありますが、さあどうでしょうか。後者は大間キャンパー御用達のスーパーですが、青森県内のチェーン店なので、そちらはあくまで県内から商品がやってくると想像します。

 

ノスタルジック航路

大間から函館へ向かう津軽海峡フェリー

早朝のおさんぽで大間崎を散策していたら、

大間7:00→函館8:30

の便が出港していきました。かく言う自分たちも大間テントサイトで宿泊したわけですが、朝起きた頃には前夜にはそこそこ居たバイク・自家用車がずいぶん居なくなってました。こちらのフェリーに乗って北の台地へ旅立ったのでしょうか。

旅人さんたちが本州を走り終えてフェリーに乗り、北海道に上陸する。その笑顔と高揚感を想像しながら、ドギーとの大間崎おさんぽを満喫しました。

 

大間崎テントサイト


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