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2020-05-28

旅犬ドギー、噴煙上がる活火山の島へ<フェリーみしま/鹿児島県鹿児島市・三島村>


旅犬ドギーのデビューシリーズ。離島旅第一弾は鹿児島県の硫黄島でした。

茶褐色の海水を湛える硫黄島の港と、裕次郎ごっこドギー


鹿児島にある硫黄島

活火山の島

今なお活発に噴煙を上げる「硫黄岳(いおうだけ/標高703.7m)」を擁する鹿児島県の離島。

硫黄島の位置関係

薩摩半島の南方約40kmの海上にあり、竹島・黒島・硫黄島の三島で「三島村(みしまむら)」を構成しています。
戦前は吐噶喇列島(とかられっとう)と併せて「十島村(じっとうそん)」と呼ばれていましたが、戦後の一時期トカラ列島が米軍施政下に入った事により上十島は「三島村」として独立。下十島は日本返還後「十島村(としまむら)」となり現在に至ります。

三島村・十島村、いずれも村役場が鹿児島市に置かれています。どちらも毎日定期船が運航されているわけでは無いので、フェリーが発着している自治体機能は鹿児島市にあるのが公平であり、利便性が高いというわけです。
同様の例は沖縄県八重山の竹富町でも見ることができます(国内三例)。

 

「硫黄島」と言うと、ほぼほぼ小笠原諸島の南にある第二次世界大戦末期の日米激戦地の島と間違われますが、そちらの読みは「いおうとう」。こちらは「いおうじま」。前者と区別するために「薩摩硫黄島」と記されることがあります。

島名の通り硫黄の産地で、古くは平家物語に硫黄の採掘が行われていたことが記されています。藩政時代には薩摩藩の重要な貿易品になっていました。

 

夢いっぱい鹿児島港

全ての行先が魅力的な鹿児島港が旅の始まり

三島各島へ渡る交通手段は、現在村営定期船のみ。

三島村各島名が船体に描かれている

「鹿児島」-180分-「竹島」-40分-「硫黄島」-70分-「黒島」
の経路で、週3-4便運航されています。
いずれも「絶海の孤島」と言えるロケーションですが、所要時間だけで見るとそれほどではありません。

フェリーみしま運航状況→http://mishimamura.com/livinginfo/603/

鹿児島のシンボル・桜島に向かって出港

フェリーみしまの乗り場は、各離島航路が発着している岸壁の北側。
トカラ列島へ向かうフェリーとしまは距離があるので夜行便ですが、フェリーみしまは朝発。船に乗るためには、多くの方が鹿児島市内で前泊になると思います。

こちらを出港するとしばらくは錦江湾(きんこうわん)内を航行します。

 

硫黄島への運賃

嬉しい硬券の乗船券

運賃は三島とも同額。三島間の行き来は別途設定があります。
また、ドギーの乗船は「手荷物」という区分があり、片道350円くらいだったように思います。JRと似た制度ですが、船内にペットを持ち込むことはできません。経験上、過去にはそれが出来た船会社もあります。

【関連記事】手回り品切符を購入してドギーと瀬戸大橋線乗車<快速マリンライナー/香川県・岡山県>

竹島の場合、3時間・100km程度の航海で片道3,600円とは結構な価格。
参考までに、4時間・119kmのジャンボフェリーの場合、運賃は1,990円。

フェリーマニアだったら、時間と運賃のコスパ(=どれだけフェリーに乗っていられるか)を考えるとそれは良いとは言えませんが、マニア的にはフェリーみしまに乗船できることが最上の悦びではないでしょうか。

※運賃は乗船当時のものです

 

あるのは大自然

「何も無い」島たち

観光推しの島では無いので、見所は自分で見つけないといけません。
基本的にどの島も「何も無い」ので、夕陽を何時間も眺めていられるような方の旅先に向いています。

これまで三島村には何度か訪れたことがありますが、いずれも行先は硫黄島。これは次に訪れる機会があっても、おそらく硫黄島になると思います。やっぱり火山島と温泉のインパクトが大き過ぎます。

一度、黒島・硫黄島・竹島の三島を一度に訪ねる「アイランドホッピング」をしてみたい。

 

錦江湾を航海中

噴煙たなびく桜島

鹿児島港に停泊中から見えていましたが、こちらは押しも押されぬ鹿児島のシンボル「桜島」

出港すると更に近くに見えます。この時ももちろん噴煙を上げておりました。

後方に開聞岳が顔を出しているのが見えます

錦江湾を南へ。少し天気が悪かったとしてもこの段階では内湾。それほど揺れはありません。

この地点は砂蒸し温泉で有名な指宿(いぶすき)沖ですが、丘の向こうに「開聞岳(かいもんだけ/924m)」が顔を出しています。ドギーが登山犬デビューした山です。

【関連記事】登山犬と登る南海の秀峰<開聞岳/鹿児島県指宿市開聞町>

 

隣をいわさきグループが誇る高速艇が駆け抜けて行きます。

世界遺産がある屋久島へ向かう「トッピー」
宇宙航空研究開発機構(JAXA)のロケット発射場がある種子島へ向かう「ロケット」

船体デザインから、この時見た船は種子島へ向かう「ロケット1」のようです。
海の上をすべるように走るその姿はとてもかっこ良いのですが、こちらは結構な運賃が必要。乗船した事はありませんが、旅情という面で少し物足りない気がしています。

そんな自分と似たマニアックな旅人の貴方には、貨客船の「フェリーはいびすかす」がお勧め。

フェリーはいびすかす→https://www.yakushimaferry.com/

外洋航路のお約束、アルミ洗面器

これがあると言うことは、必要になる時があるという事。

言えば「あからさま」なので、このように置かれてあるのは昨今あまり見なくなった気がします。
そしてこれはきれいなほう。ボコボコにへこんだアルミ洗面器が、船が揺れて右行ったり左行ったり転がっているのを見たことがあります。フェリーよなぐに。あれは辛かった。

 

硫黄島に接近

山頂山腹至る所から噴気が出る硫黄岳

3時間で竹島。プラス1時間で硫黄島なので、感覚的にはすぐです。逆に言えばたったそれだけの時間でこの通り別世界。

実際一寝入りして目が覚めたら、硫黄岳どーんでした。

 

懐の広さを感じることができる群青色の海

後方を振り返ると竹島の島影。島全体に竹が繁茂していることが島名の由来。特産品である「ダイミョウチク(大名竹)」は美味で、大名も気に入って食したことからその名があります。

未だ上陸できずの竹島ですが、今回は寝ていて島自体も見ることができなかったので、帰りの航海を楽しみにすることにします。

いつ見ても大迫力の硫黄岳

絶えず噴煙を上げ、山肌には植物が生えることができません。落石は日常茶飯事。

所々に黄色く見える岩肌は、鉱物の硫黄が露出している部分です。

 

間もなく硫黄島に入港

三方山に囲まれた港湾は波風穏やかで、絶海の孤島にしては悪天候に強い。この港を中心にして集落が開かれています。

硫黄島と言ったらこの茶褐色の海

溶け出した鉱物が海水と混じることで化学反応を起こして、この色の海になるそうです。それは防波堤にもしっかり付着していますし、鉱物が噴出しているところ・そうでないところが、くっきり分かれています。

この鉱物混じりの海水は全体がそうではなくて、ある程度の層から下はクリアな海水に戻るようです。以前さかなクンが番組で潜って紹介していました。なので、この海の中に釣りの仕掛けを投入しても魚が釣れます。

潜れ!さかなクン 薩摩硫黄島の海へ→https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92760/2760283/index.html

いよいよ硫黄島に接岸

タラップが用意され、島民さんたちが船の到着を待っています。フェリーみしまの次の行先は黒島ですが、ここで待っている島民さんたちでそこへ向かう人は少ないんじゃないかなと思います。

親戚や友達のお迎えや、民宿のお客さん。または鹿児島で港送りにして運ばれてきた荷物の受け取り。
インターネット通販で購入する場合、離島は送料高いんじゃないかと思いがち。島の住所を書いて送ってもらう分にはそうですが、港の船会社送りにして船が入港した時に自分で引き取りに行けば、送料は鹿児島市までと同等。プラス小荷物運賃だけで購入することができます。今時インターネット通販会社さんにとって、離島からの発注は大きなお得意様です。

タラップが掛けられ、これから乗客の下船開始

さて、手荷物のドギーを受け取りに行って下船しようかなと思って外を見たら、彼は既に島に上陸していました。

 

フェリーみしまのりば(鹿児島港)

 

旅の期間

平成28年2月

 

続き

 

硫黄島の旅記

 

 

 

 

 


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