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2021-01-31

島旅ドギーのアイランドクルーズ・中編<フェリーとしま/鹿児島県鹿児島市>


旅犬ドギーと行く吐噶喇列島。人・犬共にそれぞれの搭乗手続きを終えて出港を待ちます。

出港を待つフェリーとしま

 

昔の七島、現代の七島

村章入りの青い毛布

吐噶喇列島(とかられっとう)へは最も近い口之島(くちのしま)でも6時間。最も遠い宝島(たからじま)へは約12時間。途中の島々に寄港しながらの運航です。それだけ時間がかかるため鹿児島からの下り便は夜行運航です。乗船当時は指定席で小さな枕・マット・毛布が付いていました。この毛布や船体にデザインされている七つのひし形は十島村の村章。有人七島の連帯感ときれいな青い海を表しているそうです。

七つの島々とは、
口之島(くちのしま)・中之島(なかのしま)・諏訪之瀬島(すわのせじま)・平島(たいらじま)・悪石島(あくせきじま)・小宝島(こだからじま)・宝島(たからじま)

クラシックな航路表示盤に秘められた七島の歴史

航路表示盤を見ると今どの辺りを航海しているのかが分かります。こちらは旧船「フェリーとしま」のもので、平成30年に就航した「フェリーとしま2」は、同様のものがあったとしてさすがにGPS表示だと思います。このクラシック感が素敵です。

この航路にも歴史が秘められていて、

現在…口之島→中之島→諏訪之瀬島→平島→悪石島→小宝島→宝島
以前……口之島→中之島→平島→諏訪之瀬島→悪石島→小宝島→宝島

平島と諏訪之瀬島の寄港順が現在と比べて逆ですが、以前は「臥蛇島(がじゃじま)」が有人島で経路に入っていたため。戦前の十島村(じっとうそん)時代に呼ばれた下七島(しもしちとう)は「口之島・中之島・臥蛇島・平島・諏訪之瀬島・悪石島・宝島」だったので、現在の七島と若干異なります(小宝島が宝島の属島扱い)。
臥蛇島は厳し過ぎる居住環境による人口減等を理由に、昭和45年(1970)7月に全島離村が行われ無人島になりました。以後は島への寄港が行われなくなりましたが、フェリーとしまの寄港順はそれからも変わることなく近年まで運航されてきました。過去2回トカラ列島を訪れた際は旧来の順序だったので、今回「なんか違和感?」のような感じで、最初変更に気が付かなかったです。
この変更によって運航距離や時間が若干短縮されました。航路表示盤は以前の航路順を表すものとして貴重な代物です。

 

トカラサンライズレストラン

夜行フェリーの楽しみは船内での食事!

それは豪華ディナーという意味ではなく、カップラーメンや缶ビール、さきいかでいいんです。何食べても美味しい!
レストランと名前が付いていますが、食べ物・飲み物の持ち込み可。

チェーンで固定されたテーブルといすが、荒波で航海を行うことを示しています

鹿児島港23時の出港ですが、それより早く乗船させて頂くことができました。
乗船してすぐ休まれる方がいれば、島民さん同士の同窓会のように楽しまれていたり、それまで知り合いではなかった旅人さん同士が打ち解けていたり。フェリーとしま流の「だんらん」、もしくは「ゲストハウス」がこの空間にあります。

トカラ列島のお土産お買い求めの際は、フェリーとしまにて

時間帯によって「トカラサンライズレストラン」がオープン。軽食やトカラ列島の特産品を購入することができます。

商店が無い島もあるので(お店が無い島の方が多い)、島のお土産を購入できる場所や食糧、ビールなど飲み物を購入できるのはフェリーとしま船内だけだと思っておいたほうが良いです。島々に寄港する際には島民さんが船内に来て、自販機でビールを購入されているのを見かけました。

観光島ではないトカラ列島。以前訪れた時はお土産はほとんどなかったように思いますが、近年は移住して事業を行われている方がいるなど、島の特産品を見かけるようになってきています。

レストランの窓から眺める鹿児島港の夜景

中央の明るい施設は「ドルフィンポート」。現在は閉館したはず。かつてのドルフィンポートにはコンビニや飲食店に酒屋などもあって、島へ渡るにあたりここでの食糧調達がはとても重宝しました。

 

手荷物の積み込み

我が手荷物であるピンク色のゲージが見えます

別の窓から受託手荷物の区画が見えます。

船員さんによる手提げ運搬待ちのドギー

大きいものはコンテナに詰めてフォークリフトで運搬。小さい手荷物は台車に乗せて船員さんが運搬。ドギーは後者で搭乗待ち積み込み待ち。

ドギーの船室は車両甲板

かわいそうな気もしますが、そこは旅犬。耐えてください!

船員さんから航海中以外は見に行ってあげてと優しい声をかけてもらい、時々様子を見に行ってました。

 

出港

フェリーとしま、鹿児島港を離れていきます

飛行機

鉄道
バス

世の中には数多くの公共交通機関が存在しますが、旅情と言う点では船の右に出るものはいません!その次が鉄道でしょうか。

この時は定刻の23時でしたが離島航路は荷役が早く終わった時や、荷役量が多く道中で時間を要すると考えられる際は定刻より早いフライング出港になる場合はあります。フェリーとしまでそれはまだ経験がありませんが、北大東島へ行く「フェリーだいとう」を予約していて、

*「荷物多くて早く出るから早く来て」
と電話がかかってきて、2時間早く出港したことがあります。長距離航路を利用する際は早いうちに港の近辺に居ることをお勧めします。

屋久島行き「フェリー屋久島2」の横を通りました

港を出る際に屋久島行きの「フェリー屋久島2」の横を通りました。鹿児島-屋久島は近くて4時間ほどの航海。鹿児島を朝出て昼に屋久島。それから折り返し出港して夕方に鹿児島へ戻って来る航海パターンです。屋久島へ渡るには飛行機とジェット船「トッピー」、そして「フェリー屋久島2」。トカラ列島と比べると選択肢がたくさんあります。

なお、屋久島と種子島へ渡るにはもう一つ航路があって、旅人やマニアの方々に多用されているフェリーが存在します。気になる方は「フェリーはいびすかす」と検索してみて下さい。素敵な魔改造フェリーです。

出港前に飲んで食べてお腹いっぱい。船が錦江湾(きんこうわん)を出たら揺れが大きくなるので、それまでに眠りにつくことにします。

 

フェリーとしま乗り場

旅の期間

平成29年11月


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