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2020-04-16

子連れ狼スタイルで北大東島サイクリング<北大東島/沖縄県北大東村>


旅犬ドギーとその飼い主、子連れ狼スタイルで北大東島をさすらうことにしました。初夏の太陽が照り付ける沖縄の道。アスファルト地面を歩かせるのは虐待との判断です。

借りた自転車の籠に乗って旅するドギー


かつての発電所。今はその跡

発電所跡(沖縄県北大東村)

西港を出てすぐ目に入るこちらの建物は、電気を作っていた施設。戦争遺構などでお馴染みです。ここでは西港にある燐鉱石貯蔵庫の区画に電気を供給するために設置されていました。

発電所の種類で言えばこちらは火力発電。主には重油を燃焼させて発生させる水蒸気の力で発電タービンを回し、電力を発生させる構造のもの。場所や用途に応じて大小様々な規模の建造が可能でその費用も安価。北大東島のような僻地や、隠蔽する必要がある要塞等にも向いています。

こちらの発電所跡はコンクリート壁は残っているものの屋根は無く、内外ジャングル状態。ついつい素通りしてしまったのですが、第二次世界大戦中に米軍艦載機による機銃掃射を受け、外壁に弾痕が残っているらしいです。

とは、後から知りました。人間だけでもここへまた来るのは大変。こんな絶海の孤島だからこそ下調べは肝心です。

 

西港発電所跡

 

北大東の厳しい自然要件を、生活向上のために

北大東総合暴露試験場(沖縄県北大東村)

謎の名称の施設。暴露試験?

→電気部品など屋外使用前提の設備が、どれだけの負荷に耐えることができるのかを試すことを、暴露試験と言うそうです。

潮風、暴風、落雷、濃霧、紫外線…
北大東島を取り巻く過酷な自然環境は、挙げればキリがありません。

暴露試験にはこの上ない環境でしょうが、同時に島民さんたちはそんな過酷な自然と向き合って生きていることを再認識します。

ちなみにこちらの実験設備を設置した電機メーカーさん。実家から歩いて行くことができるくらい近くに本拠地がある会社です。ここでその名前を見つけてびっくり!

音羽電機工業株式会社→https://www.otowadenki.co.jp/
サイト内の「会社情報」→「拠点紹介」の欄に、こちらの施設が紹介されています。平成21年(2009)の開設のようです。

 

北大東総合暴露試験場

 

北大東島北部の風景

島の北側をひた走るそらうみ子連れ狼

そらうみ子連れ狼は、北大東島を快走します。

自動車は稀に通るくらい。この時まだ盛夏ではなかったのですが、空はすっかり夏模様です。

靴を履いていなければ足が短くてより地面が近いミニチュアダックスにとって、太陽が照り付ける沖縄の道は厳しい環境。
港は港で尖った岩が多くて、あまりおさんぽをすることが出来ていません。結局、今の時点で島を自由に歩き回ることができていないドギー。北大東島は犬にとっては厳しい環境です。

それでもいつもより笑顔が多く、飼主との旅を楽しんでくれているので良しです。

北大東島に誕生した新たな名勝

道路沿いに突如現れる通称「大東ピラミッド」

南大東島の漁港がそうでしたが、北大東島でも島を掘り込む形状での漁港づくりが進められています。北のそれは島の南西部に造成されているようですが、その際に出る土砂がこちらへ運ばれて積み固められ、集落を守る暴風壁へと姿を変えています。

 

大東ピラミッド

 

港はどれもスーパーサブの立ち位置

北港(沖縄県北大東村)

西港・江崎港(南港)に次ぐ、北大東第三の港。
フェリーだいとうは西港への寄港を基本として、海流・風向によって接岸港が決定されます。その情報は南北共にそれぞれ村の防災無線を通じて発表されます。

西風・北風が強ければ江崎港へ。南からの風が強ければ西港か北港へ。というような具合。

生活物資を運ぶフェリーの存在は、島民さんにとっては命を運ぶ船も同然。

港に接岸できませんでした。荷物届けれません。
では済まされません。本港をバックアップするシステムが必要です。島の東西に港を整備する形は、奄美諸島や伊豆諸島でも見ることができます。

 

空港到着。けれど一旦パスして、それより遠い場所へ

北大東空港(沖縄県北大東村)

自転車を漕ぎ進めて島の反対側にある北大東空港にやってきました。
が、空港への立ち寄りはひとまずパスして、先に一番遠いところへ向かいます。

北大東空港の滑走路を横目に見ながら

南大東島と同じく、島の最も東に位置している北大東空港。その滑走路の南端を回り込むような形で進んで、海の方へ向かいます。空港のすぐ横はさとうきび畑。素敵なロケーションです。

空港滑走路の向こう側にある沖縄最東端の地

小さい島ではあるけれど、こちらへは空港の滑走路を回り込む必要があるので、なかなか遠く感じます。
現地は公園として整備されていて、モニュメントと記念碑、公衆WCもあります。

 

沖縄最●端あれこれ

沖縄最東端の碑(沖縄県北大東村)

最東端…北大東島
最西端…与那国島(よなぐにじま) ※日本最西端
最南端…波照間島(はてるまじま) ※有人日本最南端
最北端…硫黄鳥島(いおうとりしま) ※無人島

西と南は旅人の間では有名。それぞれ飛行機や高速艇が就航しているので、到達難易度はそれほど高いわけではありません。北大東島も旅費をケチらずに飛行機で往復するのであれば、到達はそれほど難しくありません。

 

問題は最北端の「硫黄鳥島」
いおうじま?とりしま?

硫黄島(いおうとう)…東京都
鳥島(とりしま)…東京都
硫黄島(いおうじま)…鹿児島県 ※有人島

似たような名称の島がいくつかありますが、南西諸島の琉球弧の少し北側に「硫黄鳥島」は位置しています。それは沖縄本島よりずっと北。位置的には奄美諸島・徳之島の真西で、そこからが最も近い。

世の中の「硫黄島」「鳥島」、いずれも有史以来火山活動が盛んな島々ですが、それらを合わせた地名である硫黄鳥島もその例に漏れず、沖縄県の島では珍しく火山活動が盛んな島。その名の通り硫黄の産地で採掘の歴史は古く、薩摩侵攻以前の琉球王朝の時代から硫黄を産出して、中国と朝貢形式の貿易で献上されていたことが記録されています。

近代の硫黄鳥島は活火山島あるあるで、明治以降は定住したと思ったら全島避難を余儀なくされての繰り返し。最盛期には小中学校や診療所があったそうですが、昭和34年(1959)の噴火によりついに全島離村。以降無人島になったため、現在は公式的に渡航することはできません。

ちなみに沖縄本島西方に位置する「久米島(くめじま)」の西部、那覇からのフェリーが入港する兼城港(かねぐすくこう)の近くに「鳥島(とりしま、現久米島町字鳥島)」という集落があります。こちらは硫黄鳥島をルーツとする人々の末裔が築いた集落で、段階的に移住者を受け入れて今に至ります。硫黄鳥島の面積もその経緯から、久米島町に加算されています。

硫黄鳥島

 

沖縄最東端の風景

「沖縄最東端之碑」と記されているけれど…







銘板が暗い色だからでしょうか。読みにくい。

断崖絶壁に囲われた北大東島の貴重なビーチ

モニュメント&碑がある場所は海まで下りることができます。島内で唯一?遊泳場所にも指定されています。

その名も「沖縄海(おきなわうみ)」

が、これ泳げます?

この場所は、沖縄の海を彷彿させるロケーションから 「沖縄海」の呼び名がありますが、うーん、今回はちょっと体感できそうにありません。

この場所から数百メートルも沖に出ない地点でさえ、水深は1,000m以上と言います。うーん、大東諸島で海を楽しむことはできそうにありません。

最南端・最北端に比べると、どこも西や東は地味な存在

この場所はロケーション良好なのですが、沖縄最東端だから来たいかと言えば個人的にそれはありません。あくまで北大東島に来たいからその枠の中で訪れる、という感じです。

とは元ライダーの旅人気取り発言で、ドギーにとってはどこへ行こうとそれは貴重なあしあと。一緒にこの場所へ来ることができて良かったです。

 

沖縄海

続き

 

フェリーだいとう編

 

南大東島編

 

北大東島編

 

旅の期間

平成30年5月21日-5月24日


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