雪が積もった道路・歩道に留まるドギー。橋の銘板には「中綱湖」とあります。厳寒の土地では川や湖が凍る結氷(けっぴょう)を見ることができますが、中綱湖の場合はどうでしょうか。
集落へ繋がる道路に架かる橋
簗場駅で列車を下車して集落&スキー場の方へ歩いて行くと、すぐに橋に差し掛かります。道路は下り坂になっていて他の場所より気温が低い橋の上はツルツル。このような状態の時に橋を通行する場合はゆっくり慎重に渡るようにしましょう。
旅をする湖の水
扁額に掲げられる「中綱湖(なかつなこ)」の文字。
「青木湖・中綱湖・木崎湖」
の3つを指して仁科三湖(にしなさんこ)と呼ぶ。三つの湖は農具川(のうぐがわ)を通じて繋がっており、三つの湖の水は
農具川→高瀬川→犀川(さいがわ)→千曲川(ちくまがわ)→信濃川
と名前を変えながら日本海に注ぐ。仮にここから北へ向かって流れることができれば日本海まで60kmくらいの距離ですが、すぐ近くに分水嶺となる佐野坂峠(さのさかとうげ)があるためそうはいかない。仁科三湖の水は南へ流れ出て広大な長野県・新潟県を縦貫する旅をするのです。
海に出るまで一体何日かかるんでしょうね。
結氷した中綱湖でのアクティビティ
標高約800mに位置する中綱湖は厳冬期に結氷することがあります。年によって結氷の具合は異なるようですが、この状態は氷は薄く人間が上に乗るのは危険。
寒さが厳しくなるとこのように全面結氷。安全を確認することができれば結氷した湖上への立ち入りが許可されて、氷に穴を空けてワカサギの穴釣りを楽しむことができます。平成30年(2018)は3年ぶりにワカサギ釣りが解禁されました。
ただしそれは5日間だけ…。
昨今の暖冬傾向と小さい湖なので水産資源保護のため必要な措置なのでしょうね。年々中綱湖での氷上ワカサギ釣りは困難になっていますが、氷上穴釣りの釣り仕入れでワカサギget。カナメノイエさんの晩ごはんに食材提供してゲストさんみんなでワカサギの天ぷらを食べる。密かな夢です。
※カナメノイエさんは令和2年に廃業されました