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2019-08-19

旅犬時々登山犬。山頂から眺める景色の魅力を伝えたい<釈迦ヶ岳後編/奈良県十津川村・下北山村>


山頂に釈迦如来像がある釈迦ヶ岳

山岳修行の聖地・大峯山(おおみねさん)。修験道(しゅげんどう)由来の山名を冠するお山が点在する中で、最も有名なブッダ・釈迦如来の名が付けられたお山へ、登山犬ドギーと登りました。

惜しい!標高1,799.6m

自分が立っている標高を確認中?

釈迦ヶ岳に登頂した旅犬、今回に関しては登山犬ドギー。自身が立っている場所の標高を確認。なんのことやら。

「標高1,800m」とする書物も存在するが、正確には1,799.6m。キリの良い数字まで、残念ながら40cm足りません。標高2,998.6mを誇る剱岳のキリ番逃しと似た感じです。

 

大峯山伝説の強力(ごうりき)

大正時代にたった一人で分割しながら運び建立したと伝わる

釈迦ヶ岳を象徴する釈迦如来の銅像。この地に降臨されたのは大正13年(1924)7月の事。

身長188cm、体重120kg。「鬼マサ」の異名を持つ強力「岡田雅行」氏が、分割してこの場所へ担ぎ上げたもの。
強力(ごうりき、剛力とも)とは、山岳地などへ大荷物を運ぶことを生業としている人物、もしくはその職業名。今でも夏山シーズンに行く日本アルプス等へ行くと、荷物を何段にも重ねた背負子(しょいこ)を背負った人物を見かけることがありますが、それです。歩荷(ぼっか)とも言います。アパレル通販会社社長の彼女さんではありません。

当時の大峯山は明治新政府による修験禁止令の影響があって、参詣道(登山道)はすっかり荒廃していました。そこを岡田氏は仏様を背負い、手に斧を持ち自ら木を切り倒し道を作りながら、三回に分けてこの銅像を運んだ。分割と言っても1回あたり約100kg。台座部分は134kgあったという。
ふもとからの高低差は約1,500m。自分には平坦道だったとしても、100kgのものを持つことができませんが、本当に同じ人間でしょうか?

 

修験道の伝承者たち

大峰七十五靡・第四十番釈迦ヶ岳

釈迦ヶ岳は奥駈道全体に七十五存在する靡(なびき)の一つ。四国八十八ヶ所で言うところの「●●番札所」のようなもの。

この場所はもちろん、それぞれの靡で見ることができるこのような木札は、現在も天台宗系の聖護院(しょうごいん)・真言宗系の醍醐寺三宝院(だいごじさんぽういん)らによって、厳しい修行が行われている証。釈迦ヶ岳は七十五ある靡の第四十番とされています。

 

鬼の子孫が営む宿坊


小仲坊、五鬼助とある

大正十三甲子年七月吉祥天建之

甲子は「きのえね」「かし」「こうし」と読む。
大正十三年は西暦1924年。同年8月、甲子園大運動場(現阪神甲子園球場)が竣工していますが、これは十干(じっかん、甲乙丙丁…)と十二支(じゅうにし、子丑寅卯…)の60ある組み合わせでのなかで、一番最初に来る年の縁起の良さから命名されたもの。

 

小仲坊住職五十九世 五鬼助義行
森本坊住職五十八世 五鬼継義孝

とある。伝説によると、彼らは鬼の子孫。

鬼の子孫の伝説

役行者(えんのぎょうじゃ)と一緒に描かれることが多い二人の老夫婦。

夫…前鬼(ぜんき)
妻…後鬼(ごき)

元々は暗峠(くらがりとうげ)に棲み、人をさらって食べる鬼。それが役行者にこらしめられ、人間へ姿を変えてもらう見返りに、前鬼は前鬼の里(現奈良県下北山村前鬼)へ。後鬼は洞川(どろがわ、現奈良県天川村)で。それぞれ大峯を訪れる修行者の世話をすることを命じた。

二人がもうけた子ども五人はそれぞれ

「五鬼継(ごきつぐ)」 …森本坊
「五鬼熊(ごきくま)」 …行者坊
「五鬼上(ごきじょう)」 …中之坊
「五鬼助(ごきじょ)」 …小仲坊
「五鬼童(ごきどう)」 …不動坊

と名乗り、これらの屋号で宿坊を運営。五家で生まれた男子の名前には「義」の字が付けられた。

 

転機は明治元年(1868)の神仏判然令、その後の明治4年(1872)の修験道禁止令によって修験道が衰退。大峯を訪れる山伏が激減し、「五鬼熊」「五鬼上」「五鬼童」の三家は廃業。前鬼の里を出た。その後、1960年台に森本坊も廃業。
現在は五鬼助家第61代当主・義之氏が営む小仲坊(おなかぼう)が唯一の存在。週末を中心に、大阪の自宅から4時間かけて前鬼へ向かい、夫婦で宿坊を営なまれています。

鬼の子孫が営む宿坊。個人的に泊まってみたい宿の一つです。

 

登山犬の山での過ごし方


結構歩いたのでお腹も空いたことでしょう

登山犬ドギー、到着して環境に慣れたのか、ごはんを食べ始めました。登山の原動力は何より「食」。


すぐにウトウト

食べたらおひるね。環境適応力と併せてたのもしい存在です。

 

天候回復、神々しいお姿に

天気が良くなってきました

登頂した時は霧が立ち込めていたのが、次第に晴れてきました。

晴れると猶更男前

仏様にはやはりお天道様が似合います。後光が指し始めて、より有難い存在になった気がします。

 

まったりモード

まったりモード

登山犬ドギーも、どんどんリラックスモードです。ひっくり返ったごはん皿がなんとも。

山登りのたのしみ

犬専門シェルパ(=飼主)もランチ。そしてコーヒーブレイク。登山の魅力の一つです。

大峯堪能中!

大峯山を代表するお山の一つに登頂達成!
普通のワンちゃんが来ることができない場所へナビゲートすることができて、飼主も大変満足でございました。

 

釈迦ヶ岳


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