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2019-11-19

京に上がるほど。ヨサク酷道、阿佐國境の峠<京柱峠/徳島県三好市・高知県大豊町>


旅犬ドギー、阿佐國境を越える

旅犬ドギーは、色んな所で県境を越えます。こちらは高知県・徳島県の県境ですが、標高が1,000mを超える高所の県界。ツーリングライダーさんや酷道好きからは「ヨサク」と呼ばれる、国道439号の峠が阿佐國境になっています。

徳島県側の登り口

アクセスは祖谷のかずら橋から

今回は徳島県側からアクセス。東から来ると剣山の登山口である見ノ越(みのこし)や、奥祖谷二重かずら橋から下って来たところが当地点。「京上(きょうじょう)」の地名については後述。

酷道マニアの間で真っ先に名前が挙がる四国のヨサク(国道439号)ですが、最も過酷区間が見ノ越前後。そこを通らないといけないのかと言うとそうではなく、平家落人伝説で有名な・祖谷のかずら橋(いやのかずらばし)近くを通る県道32号などを通じてこの場所に来ることができます。

国道32号→大歩危(おおぼけ)→県道45号→西祖谷(にしいや)→県道32号→東祖谷(ひがしいや)

が、県境の峠への最も容易なルート。

道が細くなる

ヨサクに合流して峠への登り坂が始まったと思ったら、すぐにこの道幅。

まあ、こんなもんです。

と一昔前には言ってましたが、現代のヨサクは各所で改良が行われ、高知県内を中心にむしろ快適二車線へ変貌を遂げています。普通の人間にとっては良い事なのですが、かつてのヨサクを知る者としては少し寂しい。
徳島県の剣山周辺は古き良きヨサクが残されています。

 

工事による迂回が発生

災害等による交通規制が多いことも特徴

ヨサク名物・通行止め。険しい山岳国道であるヨサクは、土砂崩れ等による通行止めは日常茶飯事です。1時間に10分だけ通行することができる時間通行止めも、よくあります。

今回のケースは林道に迂回するケース。

舗装された林道でした

迂回路が用意されていた事、舗装されていたことに安心。道幅は場所によって乗用車同士が離合できない広さですが、それはヨサクだったとしても同様の事情。交通量は少ないです。

 

ヨサクに復帰

九度折れざこ?

迂回を経てヨサクに戻りました。燦然と輝くヨサク標識に、謎の地名。ここにしろ、室戸や足摺にしろ。人が住んでいないところでは似たような地名表示を見ることができます。

斜面に点在するのは平家集落?

京柱峠の魅力の一つ・眺望の良さ。基本「山」ばかりですが、所々に民家があることに驚きを隠せません。

このような不便な場所に居を構えることになった理由は、平家落人伝説とも。源平合戦・屋島の戦いの後、散り散りになった平家の軍勢の一部が、源氏の追手から逃れるために敢えて不便な場所へ移り住んだ。

四国では徳島の祖谷地方や高知県の越知町(おちちょう=落ちを連想とも)。九州では宮崎県椎葉村(しいばそん)、鹿児島から沖縄へ続く南西諸島の一部・吐噶喇列島(とかられっとう)等にも平家落人伝説が存在します。

 

京柱峠

県境の峠

京柱峠に到着。

標高1,133m

この数値は同じ徳島県の高越山(こうつさん)と同標高。北海道大沼の駒ケ岳(1,131m)より僅かに高い。

徳島県の標識の方が立派

徳島・高知の県境なので、県境標識があります。徳島県は現行規格のものが立派に掲げられていますが、高知県のものは、と…

高知県側はオリジナル看板

高知県を示すのはこちらのモニュメント。

国や国土交通省規格のものではなく、地元大豊町による設置でしょうか。どちらかと言えば県の主張より峠アピール。

弘法大師も通ったとか

峠の名称「京柱(きょうばしら)」は、その昔弘法大師が祖谷からこの峠を越える際に「京へ上がるほどだ」と言ったことに由来。徳島県側の登り口には「京上(きょうじょう)」の地名も残されています。

土佐犬ドギー

京柱峠のモニュメント上で登頂記念ショット。阿波犬改め土佐犬です。

 

峠周辺で見ることができるあれこれ

名物食堂は残念ながら閉店

ツーリングライダーには知られた存在だった「京柱茶屋」
地元で獲れた猪肉を用いた「しし肉うどん」が名物の峠の茶店だったのですが、店主の高齢により平成30年(2018)4月をもって閉業されました。現在は周辺に何kmにわたって飲食店が存在しません。

峠の脇にある湧水

京柱峠の高知県側、滾々と湧水が出ている場所があります。特に名水指定を受けているわけではありませんが、周辺に民家はなく清らかなものと想像します。
自家用車でここへ来る際は容器を持参しましょう。

熊出没注意

自分が知る限り、四国内で熊の出没を警戒する標識は、この場所が唯一。

それもそのはず、一般的にニホンツキノワグマが居るのは本州。九州では絶滅したとされる。四国はこの場所を含む剣山山系に数十頭が棲息しているだけ…

あまり嬉しくはありませんが、熊と出会うことができたらそれはスクープ級です。

 

高知県側へ下山

峠から山岳集落が見える

高知方面に向かって下山することにします。峠から大豊町の西峰集落が見えています。

桜が満開でした

少し下ったところで桜が満開でした。この時は春の終わりに訪れたのですが、標高が高く冷涼なのでふもととは違った時期に桜を楽しむことができます。

峠はあちら

少し下って峠方面を振り返ったところ。鉄塔があるところが京柱峠です。

現・西峰簡易郵便局

大豊町西峰地区。観光地でなければ人口も決して多くない集落ですが、「Nishimine Post Office」と英語表記があるあたり、外国人さんが訪れるのでしょうか。公共交通機関が存在しないので、謎です。

間もなく国道32号に合流

国道32号の案内が出てきたら下山間近。

ここからヨサクはしばらく32号と併用区間

JR土讃線の踏切を渡って国道32号へ合流。

右…池田(三好市)・高松
左…大豊・高知

ヨサクの中でも特筆する快適区間です。

 


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