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2020-01-23

遠回りが魅力。清流カヌーツーリング<北山川/奈良県十津川村・和歌山県新宮市・三重県熊野市>


自艇から瀞ホテルを見上げながら北山川の川旅スタート

入念な準備を経て、北山川へ繰り出したカヌー犬ドギーと飼主。水面から瀞(どろ)ホテルを眺めます。その左側には朽ちた吊り橋と今は使われていないであろう廃屋に初めて気付く。
吊り橋の下には川が流れていてこの場所で北山川に流入しますが、ここが県境。瀞ホテルは奈良県、廃屋は和歌山県、今居る左岸寄りの位置は三重県です。

瀞八丁(どろはっちょう)で乾杯

水の深さが気になる様子

漕いですぐに瀞峡区間に入りました。名前の通り流れは緩いけれど底が見えない瀞峡。ドギーも気になってか、川を覗き込みます。深いところで15mくらいあるそうです。

実は車を置いて戻って来る時に、奇岩の数々を音声ガイド付きで見てしまったので、岩にはそれほど感動がありません。

三重に乾杯!

それよりもこの安定感をいいことに、ひとまず恒例行事。この後上陸してキャンプなので、今回は飲める!

平成29年(2017)に発売されていたキリンの47都道府県の一番搾りシリーズ。この時は県外に行ってビールを探すときは、必ずこれを探してました。今思うと中身は変わらないものかもしれませんが、地ビールを飲むような感覚で旅情にはプラスでした。パッケージって大事ですね。

川を漂っている時がカヌー最大の悦び

この辺りは川が県境になっていて、

左岸…三重県熊野市紀和町
右岸…和歌山県新宮市熊野川町(飛び地)

北は名古屋に近い桑名から、鈴鹿サーキット、お伊勢さんに志摩。南部のリアス式海岸、そして瀞峡。変化に富み特色も様々な三重県。特に南部の自然の豊かさは日本有数のクオリティを秘めていると思います。

 

開放感満点!北山川カヌーツーリング

峡谷区間を出たところ

殆ど漕いでいないのに、あっと言う間に瀞峡の出口「下瀞(しもどろ)」。ジェット船で上ってくるときに、フネが徐行を始めた場所です。ドギーも漂うのに慣れてすっかりリラックス。

峡谷区間は、切り立った岩が川に陰陽を作ってそこを静かに堪能するような趣がありましたが、ここからは流れが速い瀬があり蛇行有りと、変化に富んだ川旅が始まります。

水面の高さから見る木津呂

左岸に目をやると木津呂(きづろ)の森。この半島をこれからぐるりとほぼ一周。電気記号の「Ω」のように進んで行きます。

瀬が近づくと飼主に寄り添います

川の流れが速くなる瀬に入りました。木津呂の西側には小さな瀬があります。
流れの速い区間に入るとカヌー犬は乗り手に密着。カヌー乗艇のコツを掴んだようです。

 

ウォータージェット船との離合

木津呂の南端でジェット船と離合

ジェット船が来た時には避ける事と、それによって発生する波をクリアーしなければいけない。

大きな音を立ててやってくるので必ず気付くだろうと思っていたら、長い瀬の途中で川の音にかき消されてジェット船の音が聞こえなかった時や、川の蛇行や高低差で前方の視界が十分で無く、気付いたらすぐ直前にジェット船が接近しているなんてことも。そんな時はクラクションの刑が待っていました。

ジェット船は基本は一時間に上下一便ずつ運航されていますが、今行ったからしばらくは大丈夫~などと侮ることなかれ。いつ来るかわからない貸切便がわりと頻繁に往来します。

 

カヌーを浅瀬に寄せてしばし休憩

浅瀬で休憩。水がとてもきれい

ジェット船を避けるのに川の端に寄ったところで、上陸に便利な浅瀬があったので休憩することにしました。

奥に見えている山は世界遺産の玉置山(たまきさん)

下って来た上流側を振り返ってみます。天気最高のカヌー日和、本日は大当たり。北山川は瀞峡より上流にいくつもダムがありますが、ここで見る限りはその事を感じさせない清冽な流れ。逆に言えばそれらが無かった時の川の実力は、もっともっと凄かったことでしょう。

左… 和歌山県新宮市熊野川町嶋津
奥の山… 奈良県十津川村玉置山
右… 三重県熊野市紀和町木津呂

地理・県境マニアは地名を並べるだけで楽しい。

 

ジェット船を交わしながらゴールへ

上りジェット船の離合待ち

再スタートしようと思ったところで 上りの便。これをやり過ごしてからカヌー再開!

カヌーから眺める嶋津の森

筏師たちは筏を操縦して川を下り新宮へ材木を届けた後は、徒歩で里まで戻ったと言います。
木々の間にかつて筏師たちが歩いた道が見え隠れしています。

こちらは嶋津の岬

瀞峡の出口から「Ω」の形状の木津呂の半島をぐるっと迂回して、反対側の根元へ戻ってきたところ。このくびれの幅は200~300mくらいのものですが、ぐるっと迂回することで2km以上の距離増を要します。

この「遠回り」がカヌイストの悦び。特にゴールが近づくともうちょっと川を下っていたくなる。そんな趣味なのです。

ゴールの瀞大橋が見えてきた

ここからラストスパート。見えている橋の近くに、車を停めてある小川口乗船場があります。

川幅が広いとコース取りの自由度は高いのですが、風が吹くと波が立ちやすい。進むのに一苦労あります。

この先は瀬が合って低くなっているので意外と先の地形が隠れているのと、小川口手前で川幅が狭くなっている点に注意。流れの早い瀬に入ってカヌーの操縦力が落ちている所へ、ジェット船とガッチンコしないように。

 

北山川は綺麗な水が豊富で、流れは概ね緩やか。ロケーション最高なのですが、この川を下るにあたってはやはりジェット船の離合がポイントになります。
また、瀞峡の静かな淵でまったりしている時に爆音のジェット船が来た日には、秘境雰囲気ぶち壊し。

そうならないためには、北山川を下るにはジェット船が運航されていない早朝に川下りをすると良いように思いました。
今回、瀞峡の区間を昼前に下ることになったのですが、ここを早朝に下ることができたら霧なんかが立ち込めていたりして、より良い世界が広がっているのじゃないか。そう思わせる雰囲気がありました。

瀞流荘(小川口乗船券売り場)


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