日本主要四島で最後に夕日が沈む長崎県。その最西部の離島で断崖地形を眺めている時にだるま夕陽が出現しました。
荒波押し寄せる断崖は夕陽スポット
名称:塩俵断崖(しおだわらだんがい)
所在地:長崎県平戸市
長崎県の九州本土と橋で繋がっている離島・生月島(いきつきじま)にある奇岩地形。
柱状節理(ちゅうじょうせつり)
と言って、流れ出した溶岩が冷えて固まる際に内部で収縮が起き六角形等が形成されたもの。それが地表に現れると柱のように見えることからこの名がつけられています。
この場所では水辺に近い場所でテーブル状の六角形群を見ることができますが、これらも元々は柱のようにそそり立っていたのではないでしょうか。偏西風や東シナ海から押し寄せる荒波に侵食され柱が根元を残して折れたものと思われます。浸食は日々起きているため次に訪れることがあった時にはまた何本かテーブル柱が増えているかもしれません。もっとも大地震でも発生しない限りは目に見える形で「柱減ったな」と感じることはないのでしょうけれど。
生月島は九州最西部に位置する地点の一つで、すなわち夕陽の名スポットでもあります。天気が良い日は島の西部の眺めがよい丘から東シナ海に沈む夕陽を眺めることができ、この時は太陽が水平線に沈む瞬間まで眺めることができました。うっすら見えている島影は五島列島北部の宇久島(うくしま)などが見えています。