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そらうみ旅犬ものがたり

雪に覆われた転車台を備える終着駅<旧熱塩駅/福島県喜多方市>

福島県の会津地方に洋風駅舎が特徴的な駅が保存されています。雪深い時期にドギーと訪ねました。

駅近くには日中温泉があり、鉄道在りし日は湯治客らもここを通ったことと思います

 

雪に覆われた転車台を備える終着駅

名称:旧熱塩駅(あつしおえき)
所在地:福島県喜多方市
所属路線:日中線
開業年:昭和13年(1938)8月

福島県北部、山形県との県境に接する地にかつて鉄道の終着駅がありました。その路線の名は日中線(にっちゅうせん)と言います。

路線長は短く磐越西線喜多方駅から分岐する11.6km。当初の計画では喜多方(=会津)と米沢を結ぶ路線であったものが、当駅から先は着工されることなく日中線自体も昭和59年(1984)4月に廃止。もし当区間が開通していれば栃木から鬼怒川温泉を経由して会津、そして米沢を接続する「野岩羽線(やがんうせん)」という壮大な計画でした。野岩鉄道(やがんてつどう)・会津鉄道はその計画路線の一部で、現在第3セクター方式で運営されています。

蒸気機関車が方向転換を行うための装置が転車台

熱塩駅は福島県でも雪が多い会津地域に位置しており、訪問時はうず高く積まれた雪を旧駅周辺で見ることができました。

またそこから少し喜多方方向に進んだところにかつての転車台跡があります。こちらは路線が開通してからしばらくは使用されていたようですが、戦争の激化により作業を行うことができる人員が不足して戦後も復活することはなかったようです。この時期はすっかり雪に覆われてしまいますが無雪期は花壇として再利用されているようです。

今回訪れた場所

旧熱塩駅(あつしおえき)

日程

令和4年(2022)3月


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