ドギーが暮らす香川県高松市から一番近い「南の海」と言えば徳島県南部の海。少し遠征してここまで来れば白砂の浜辺でドッグランを楽しむことができます。
南国の雰囲気・田井ノ浜
瀬戸内海を離れ徳島市を通りそこから一時間少し南へ下ったところ。それほど遠くへ来たわけではないけれど海や砂の色は一変します。
南の国へ来たなあと思わせるものの一つに道中で見ることができる「カニに注意」の道路標識。通常シカやイノシシなど動物の飛び出しが多い場所に設置されるこちらの標識。
夏が来ると山に棲んでいるアカテガニが産卵を行うために海に向かって移動する。そこに人間が道路を作ってしまったのでカニたちが海へ下りるためには道路を横断しなければならない。車が通行するとカニたちが轢かれてしまうわけです。
シカやイノシシと違ってカニを轢いたところで自動車が大破することはありませんが、ここでの意味合いはそうではなく「自然保護」の呼びかけ。海の恵みを受けて暮らす徳島南部の方々の思いやりがこの標識には込められています。
砂浜ドッグラン
田井ノ浜に上陸してドッグラン開始を待つドギー。他に誰も居ないので野放ししても大丈夫そう。
足が短いので速く走ることはできませんが走る姿は犬のそれ。なかなか達者な走りを見せます。
静かで海水浴等で混みあわないオフシーズンの海は愛犬のストレス解消にこの上ないゲレンデです。
砂浜ドッグランの準備とコツ
満潮時は砂浜の面積が減少するのでお勧めは干潮時。満ち引きの高低差が大きい「大潮(おおしお)」の日だと猶更良しです。
【気象庁潮位表】
→四国地方→阿波由岐https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/db/tide/suisan/suisan.php?stn=AW
田井ノ浜に限ったことではありませんが海が荒れた後や潮回りによって多くの漂着物が海岸に残されている場合があります。犬が踏んでけがをしないよう注意が必要です。
砂浜のドッグランは毛に砂がたくさん絡みます。そのまま車に乗せると車内が大変な事になるので浜から上がった際にアスファルト上を少し歩かせると砂が少し落ちます。けれど真夏の灼熱アスファルト上は犬にとって負担が大きいので、状況によりけりです。
田井ノ浜のように海水浴場では足洗い場が備えられている場所もありますが、水道があっても出るのは冷水。自分は事前にバスタオル(使い古しを洗濯したもの)と4リットルペットボトルにぬるいお湯を汲んで持参して、海から上がった時に洗い流して砂を落とすようにしています。
海水浴場は人間の利用を想定して開かれているためペットが遊んでも良いか事前に確認するようにしましょう。
(臨)田井ノ浜駅
磯野家のように列車に乗って海水浴へ行くとなると今や希少種になってしまいましたが、海水浴はかつて夏のレジャーの王様でした。それもあってか田井ノ浜には夏の間だけ営業が行われる臨時駅が併設されています。
令和元年(2019)は「7月13日-8月4日」の期間で営業され臨時停車が行われました。以前は午前中の下り特急列車も臨時停車を行っていましたが、令和元年(2019)のダイヤ改正によって特急むろとが「上り…午前/下り…午後」の一往復に変更されたため臨時停車は行われなくなりました。
JR四国内に存在するもう一つの臨時駅は香川県三豊市の「津島ノ宮(つしまのみや)駅」。そちらは隣接する津嶋神社の大祭が行われる「8月4日・8月5日」に限っての営業で「日本一営業日が短い駅」になっています。