ダックスフント(Dachshund)。ドイツ語でdachs=アナグマ、hund=犬。ドイツ原産の彼らは、穴ぐらに潜むアナグマやウサギを獲るために改良された狩猟犬。故に水辺は不得意分野の犬種ではありますが、旅犬にそれはお構いなし。全国各地の素敵な水辺を求めて旅をします。
参道は光の道
全国にある宮地嶽神社の総本社で、日本一の注連縄(しめなわ)が有名。「海の正倉院」として有名になった世界遺産・宗像大社(むなかたたいしゃ)も同エリアにあります。日本の中では大陸に近く、歴史上早くから開けた土地なので、人々の心の拠り所になるような場所が必要とされたことでしょう。
宮地嶽神社から真っ直ぐ海(玄界灘)に向かって延びる参道。長さは1km弱あります。年に二回、太陽と参道が重なるタイミングがあり、そのことが「光の道」として人気男性アイドルグループ・嵐が出演するJAL(日本航空)のCMで紹介されました。
それによって多くの人々が殺到、CM放送が中止になる珍事が発生しました。光の道は、2月と10月に出現するそうです。
海からやってきた先人たち
今回の目的は神社では無く、その参道の先。浜辺の方。ドギーは畜生なので、聖域でもある寺社には連れて入りません。こだわりの一つです。
こちらの鳥居を見ると、
神社の名を示す扁額が、海に向かって掲げられています。
これすなわち「宮地嶽神社玄関はこの場所」という事。かつての参拝者たちは船に乗ってこの浜に上陸して宮へ向かっていたか。それか古代、宮地嶽神社を開いた人たちが海からやってきたことに由来するか。いずれにしろ、海も宮地嶽神社の参道の一部と言えそうです。
夕陽と縁が深い宮地浜
参道から続く宮地浜(みやじはま)から見えている景色が、夕陽時計として紹介されています。
上の写真の鳥居の向こうに見える島は「相島(あいのしま)」
「玄界灘に浮かぶ離島」という場所柄、古くから大陸との接点として栄えた島。豊臣秀吉の朝鮮征伐に際して、部下の者たちが名護屋城へ入る前に相島へ立ち寄り、戦勝祈願を行ったことが記録されている。
現在、島を訪れる多くの方々が目的とするのが「猫の楽園」
世は猫ブーム。「猫の島」として人気が出た離島がいくつかありますが、相島は30年以上前から野良猫の生態について調査が行われてきた、元祖猫の島。福岡都市圏からも近く、対岸(=九州本土)の九州本土の新宮漁港から約17分・一日6便程度。
スーパードッグラン・宮地浜
遠浅の浜辺をおさんぽする旅犬ドギー
浜辺をおさんぽ中の旅犬ドギー。右端の平べったい島が相島。世は猫ブームでも、我々は犬推し。ぶれません。
夏場には海水浴場として賑わう宮地浜(みやじはま)。遠浅で潮時が合えばこの通り。足の短い犬でも、浜辺のおさんぽを楽しむことができます。
ウォーミングアップ終了、さあ走ろう!
海水を含んで適度に締まった波打ち際は、絶好のドッグランゲレンデ。
宮地浜の素晴らしい点は、
ゴミが落ちていない
鋭利な貝殻等があまり見られない
締まった砂浜
あまり毛に絡まない砂質
・
・
・
広大な空間を駆け回ることは、犬の喜ぶ顔を見ることができて、こちらも幸せな気持ちになることができます。
ただ、旅は宿守の自家用車をアシに移動しているので、砂浜のドッグランは「遊んだ後のお片付け」を考えてしまいます。
これが結構大変。
盛夏であれば予め水道からペットボトルに汲んで置いておくと水が適温になるので、それをかけて洗うことができますが、冬はもちろん春秋もなかなかそうはいきません。適温かつ大量の湯を用意するのは至難の業。なかなか乾かない事もあります。
その点宮地浜の砂は、ドギーの毛にあまり絡まず、スムーズな遊び仕舞いができました。
条件が良かったのか、この時だけなのか。詳しいことはわかりませんが、ドッグランと見ても条件の良い砂浜でした。宮地浜へまた駆け回りに来たいです。