画面上部に戻る

story

そらうみ旅犬ものがたり

久留里駅を出てすぐの場所にある湧水「生きた水の里久留里/千葉県君津市」

国鉄由来の木造駅舎を有するローカル線の中心駅「久留里駅/千葉県君津市」の続き
名水名酒の里・久留里。豊富な湧水を町内各地で見て楽しむことができます。

街のあちこちで水が湧き出る久留里。町の玄関口である久留里駅前には湧水があり、利用しやすいように整備されています。

 

湧水の里・久留里

駅前に設置されている久留里の周辺案内地図。特徴は「井戸」と「酒蔵」が記載されている点。

久留里はかつて久留里城を有する三万石の城下町でした。明治5年(1872)の廃城令により取り壊しになりますが、昭和54年(1979)に模擬天守が復元されました。構造は藩政時代のものとは大きく異なるようですが、こちらの地図の左上の位置にそれは存在します。久留里駅からの久留里城までの距離は約3km。列車利用で駅から徒歩で、行けなくもないかなという距離感です。暑い時期はちょっと大変ですが、そんな時に町内あちこちで湧出している清水を口にすれば、それはそれは美味しそうです。

恥ずかしながら千葉県に湧水地や酒処があることを知らず、今回の旅で訪れてそのことを知った次第です。そんな方は多いのではないでしょうか。それを知ってても知らなくても、何があるのだろう?と訪れて見たくなるのが「くるり」の響きだと思います。

井戸が高い位置にあり、それを樋を通じて上から下へ流れる構造。

飲料として水を汲む際は最上部から汲むようにしています。衛生面からも樋の中に容器や手を浸けるわけにもいかないので、ここは井戸横から流れ落ちる水を汲ませて頂きました。そもそも容器の高さがあるので、横にして汲むよりも立てたほうが水を汲みやすいです。便利な構造ありがとうございます。

湧水の成分表と簡単な説明が掲載されていました。

「生きた水・久留里」は千葉県で唯一、環境省平成の名水百選に選ばれたものだそうです。唯一って事はやはり水処は少ないのでしょうかね。房総半島は突出した高い山こそなさそうですが、平地というわけでもなく。丘陵地帯が広がっていて、大きな川が少ないイメージがあります。

ここでも新しく知った事が「名水百選」と「平成の名水百選」は異なるものなんですね。

昭和60年(1985)3月 名水百選
平成20年(2008)6月 平成の名水百選

名水百選ポータルサイト https://www.env.go.jp/water/meisui/

前者で選定されている箇所は後者では選ばないコンセプトで、それぞれ重複することなく200名水が紹介されています。

ドギーと飼主は朝早くにこちらの湧水を訪れてたのですが、既に先客のライダーさんたちがいらっしゃいました。

ライダーさんたちは湧水を汲んで、手持ちのバーナーで湯を沸かしてコーヒーを楽しまれている様子でした。湧水地を目的地にそこを訪れてるツーリング、自分もやったことあります。

奥に見える石造りの建物は「生きた水久留里 酒ミュージアム」。久留里の観光案内や特産品の販売や、地酒の試飲(有料)ができるそうです。今回は久留里が湧水や酒処と知らず早朝に来てしまったので、まだお店が開いていません。そもそも自家用車の旅でこの日後の予定があったので、地酒を味わうのはまた次回に。

それにしても君津周辺には8軒酒造所があって、そのうち6軒が久留里周辺にあるという酒造りがとっても盛んなエリア。全国の酒造所をくまなく調べたわけではないのですが、これだけ酒造所が密集しているエリアはなかなか珍しいのではないでしょうか。まだまだ知らないことだらけですね。旅はやはり学びに繋がります。

 

ドギーと訪れた生きた水の里・久留里

久留里の名水を堪能することができたドギー。取水場から少し離れた場所で記念写真を撮らせて頂きました。

犬連れの旅は犬用の飲み水を切らさないように車で持ち運んでいるのですが、こちらでその水を入れ替えさせて頂きました。

千葉県内は、自動車を停めて休憩したり周辺を散策することができる場所がたくさんあるので、ドギーと飼主のような自家用車旅でも安心して旅を楽しむことができます。今度はもうちょっと時間をかけて、房総半島をくまなく回る旅がしたいです。

今回訪れた場所

久留里の名水水汲み広場

日程

令和7年(2025)1月


back

前の画面に戻る

前の画面に戻る

© そらうみ旅犬ものがたり