日本広しと言えど飛行機が離着陸する滑走路で犬が昼寝できる場所はなかなかあるものではありません。ここはかつて行われたリゾート開発の名残を見ることができる場所です。
諏訪之瀬島飛行場
なぜこんなところに飛行場がというロケーション。トカラ列島唯一の飛行場が人口50人の諏訪之瀬島にあります。飛行場と言っても管制塔があるわけではなくスタッフさんたちがいるわけでもない。この島の空港は「場外離着陸場(じょうがいりちゃくりくじょう)」の位置付けです。
日本国内で空を飛ぶ乗り物は、基本的に空港以外の場所で離着陸してはいけない航空法の規定が存在しますが、空港を設置するには莫大な費用を要します。気球からグライダー、ヘリコプターの全てが既存の空港で下りなさいと言うのも運用上無理な話。ドクターヘリでそれをしていたら急患の方は助かりません。そこで一定の条件を満たして国土交通省の認可を受けることで特定の飛行機が離着陸することができるようになっている場所が場外離着陸場。一般的に目にするものとしてヘリポートは法律の上では場外離着陸場です。
諏訪之瀬島に飛行場を作ったのはヤマハリゾートさん。同じ鹿児島県の硫黄島(いおうじま)や、沖縄県の小浜島(こはまじま)等で南の島のリゾートを作られた事業者さんです。
小浜島のそれは経営者さんこそ変わっても離島のリゾートとして現存しています。
はいむるぶし→https://www.haimurubushi.co.jp/
硫黄島や諏訪之瀬島はちょっと無理が、、、
「南の島」ではあるけれどビーチがあるわけではなく常夏でもない。むしろ絶えず火山が噴煙を上げているような「漢(おとこ)」な島。週に2~3しかない船便がないそれらの島へ送客するために飛行場を建設。今では考えられないような夢と想いを感じさせる事業ですね。
目の付け所はさておきこれらの島々を好むような離島マニアはリゾ感ではなく不便さと秘境を求めて訪れると思うのですが、いかがでしょう。
ヤマハリゾートさんの絶海の孤島開発についての記事はこちらです。
実はスーパードッグランゲレンデ
<1日目>
鹿児島
↓ ▲船内泊
<2日目>
宝島
↓ ▲キャンプ
<3日目>
諏訪之瀬島 ※今ここ
鹿児島から南へ下がったり北へ上がったり。十数時間の船旅があったりキャンプしたり。うちのドギー旅犬としてなかなかタフネスな旅をしております。
諏訪瀬飛行場に着いてスーパードッグランして、ごはん食べて水飲んで、おやすみ。幸せな時間を過ごさせてもらいました。