北海道第二の都市旭川から日本最北の都市稚内を接続する宗谷本線。旭川-稚内の路線長259.4kmという長大路線ですが名寄(旭川から76.2km地点)を過ぎるとやがて山岳路線や原野となり利用者が少なくなります。

かつての駅跡を通過する列車
それゆえ昨今は駅の廃止が相次いでいて、美深町にあったこちらの紋穂内(もんぽない)駅も令和3年(2021)3月に廃止されました。前年の利用実績は1日あたり1.4人という人数だったそうです。平均すると1日の中で乗降(=往復)は1人、もう1人は乗車か降車(=片道)だけだったということでしょうか。
道内では毎年駅の削減が行われていますがこのところ特に当線の駅削減が目につきます。持続可能な公共交通機関を目指してということなのでしょうが、宗谷本線の名寄から先の駅配置は近い将来それぞれの街の拠点となる駅だけになって、石勝線のように各駅停車は廃止。特急列車で補完するという形になるかもしれません。
廃止になった紋穂内駅を訪れたドギー

近くに宿泊していて起きて時刻表を見るとほどなくして列車が通過することが分かり当地へ向かいました。廃駅となった今は全ての列車が通過するのはもちろんですが、駅設置時代から各駅停車の一部が通過していたそうです。