大いなるローカル線と称される山陰本線には、かつて東洋一と謳われた鉄橋がありました。

かつて東洋一と歌われた名鉄橋の今
その鉄橋の名前は「餘部鉄橋(あまるべてっきょう)」
(正式には余部橋りょう)
旧餘部橋りょう
形式:トレッスル橋
全長:310.59m
高さ:41.45m
開通:明治45年(1912)3月1日
供用終了:平成22年(2010)7月16日
それだけの規模のものが明治時代に架けられ東洋一の名をほしいままにしていたと思いたいところですが、英領ビルマには1901年に架けられたゴッティ鉄橋が既に開通していて、そちらは長さ689m・高さ102m。旧餘部鉄橋より古く倍以上の規模のものが存在していました(現役)。
とは言え日本国内において餘部鉄橋は、同様の形式の橋としては竣工から供用終了まで日本一の座を守り続けました。
余部鉄橋空の駅

管理の都合等で現在のPC橋に架け替えら役目を終えましたが、鉄橋の一部が残されエレベーターが設置されて「あまるべ空の駅」として、東洋一と謳われた鉄橋の高さに立つことができるようになっています。
空の駅は旧餘部駅部分にあり、鉄橋と軌道、旧駅の一部が活用されています。餘部駅は地上約40mの位置にあるためこの場所へは整備時に新設されたエレベーター(余部クリスタルタワー)か、徒歩で駅のある場所まで登る必要があります。訪れたこの時はドギーと一緒だったので徒歩でアクセス路を登りました。
エレベーター…利用しておらずペットの可否は分かりません
空の駅…ペット禁止の掲示はありませんでした
いずれも訪問当時の情報になりますので、訪問予定の方は調べられてからお訪ねください。
空の駅→https://michinoeki-amarube.com/soranoeki/
余部橋りょうを通過する列車

ローカル線の雰囲気を持つ山陰本線ですが、本線の名の通り中国地方日本海側の各都市や、それらと近畿・九州を結ぶ重要な幹線として建設されたもの。それゆえ山陰へ向かう要人を乗せた特別な列車はもちろん、地域の特産品を積んだ貨物、旅情を楽しむ旅人など、数多の人や物を運んできました。
山陰本線
起点:京都
終点:幡生 ※はたぶ。下関の隣駅
路線距離:673.8 km ※日本最長
しかしながら昨今は道路交通網の整備や航空便の発達。鉄道網自体も同じ場所へ向かうにはより早く到着することができる路線が開通するなど、餘部橋りょう経由の山陰本線は時間を要するルートになってしまいました。
現在、餘部橋りょうを渡る優等列車は、
下り「はまかぜ1号/大阪→鳥取」
上り「はまかぜ4号/鳥取→大阪」
の1往復のみになっています。
動画には、はまかぜ1号が登場します。上下各1日1回ずつしかチャンスが無いため貴重な映像です。
駅長「そらちゃん」

メスのリクガメですが、就任当時亀の駅長は全国的にも珍しい存在として有名になりました。
うちのドギーも肩書は「そらうみ駅駅長」
そらちゃんは「道の駅あまるべ駅長」
どこか似ている部分がありますね。
そらちゃんは一日何度かおさんぽタイムがあります。天候やそらちゃんの体調によるものですが、そのタイミングが合えばラッキーですね!
訪れたこの時は午後のおさんぽがあるとの事でしたので、時間を合わせてうちのそらうみ駅駅長とご対面させて頂きました。