実は山桜の名所・五色台。見る角度によって高松市街地の眺めと五色台の山桜を同時に楽しむことができます。
五色台の山桜と高松市
瀬戸内海の多島美と独特な山が点在する讃岐平野を眺めることができる五色台(ごしきだい)は、香川県高松市と坂出市にまたがって広がっています。山上には四国八十八ヶ所第81番白峯寺(しろみねじ)・第82番根香寺(ねごろじ)があり、お遍路さんにとっても欠かせないエリア。ふもとから坂道を登り山中の遍路道をたどって進んでいきます。
春になると台地のいたるところで山桜が咲く斜面を目にすることができますが、その桜ごしに高松市街地を見おろすこともできます。
中央の市街地に浮かぶように見える島は「紫雲山(しうんざん)」
五色台から見える山の斜面は西側ですが、反対側である東斜面のふもとに位置しているのが栗林公園(りつりんこうえん)。紫雲山を借景に名勝を成しています。桜で有名な紫雲出山(しうでやま)と名前が似てますが、そちらは三豊市にある別の山です。
海に近いところにある茶色の高いタワーは「サンポート高松」
かつて宇高連絡船によって船と鉄道が連絡していた高松駅・高松港があった場所。時代の変化に合わせて駅や港の再開発が行われ、四国の玄関口であり続けています。
その奥に見える海に突き出た台形の山が「屋島」
日本で初めて国立公園に選ばれた場所の一つで、香川県を代表する景勝地になっています。
歴史的には鑑真や空海の伝説、四国八十八ヶ所第84番屋島寺。源平合戦・屋島の戦いの舞台になった地でもあります。
西に目をやれば瀬戸大橋。東に目をやれば高松。春は山桜と合わせて様々な眺望を楽しむことができます。