四国のほぼ中央、山の中に小さな村があります。村の名前は土佐郡大川村。人口約350人は青ヶ島村など離島の自治体を除けば日本で最も人口が少ない自治体になります。
四国最大級であることが判明した秘瀑
大渇水になり早明浦ダムの水位が減るとかつての役場庁舎がダムの湖底から現れる映像が流れますが、そちらがかつての大川村役場。早明浦ダムの完成によって村にある集落の大部分がダム湖底に沈み、同時期に村内の鉱山が閉山していたことにより多くの村民が離村しました。
1960年代には人口4,000人を超える人々が大川村に暮らしていたのが信じられないほど、現在は静かで落ち着いた風景が広がります。
切り立った岩壁から流れ落ちる姿が美しい村では古くから知られる名瀑ですが、最近の測量で落差が100mを超えることが判明したそうです。測量技術の発達によって小金滝が二段に及ぶことが判明したそうですが、その高さを合わせると106m。この高さは四国最大になるそうです。
日本全体で見渡せば200m300m超えの滝は珍しくないですが、中四国や九州は100mを超える滝はあまり存在しません。あっても大雨の後に一時的に現れるものだったり、そもそも人が近づける場所になかったり。小金滝もその例に漏れず遠望はできますが近づくことは難しい。空撮に利があります。
滝から流れ落ちた水はすぐに大きな川に合流しますが、その川は四国三郎こと吉野川。小金滝の水は早明浦ダムを経由して徳島県や香川用水を通じて香川県を潤す水源の一つになっています。
珍しい交差点とドギー
小金滝はドギーと滝が一緒に入らないので、少しだけ場所を移しまして…
滝を見ることができる場所から少し山のほうへ入ったところにあるこちらの交差点。道路が三段になっている珍しい交差点。こちらの映像には写っていませんが右から来る道もあります。三叉路は世の中そこそこ存在しますが、三段に分かれている交差点は珍しいのではないでしょうか。
日本一小さな村のそのまた山の中にありますが、右の道を上がったところにはちきん地鶏の養鶏場(?)があるようでまあまあ交通量があります。撮影の際は車両の音がしたら避けるよう注意が必要です。