瀬戸内海最大の離島・小豆島の南西部の山の上に岩が重なった姿を見ることができる場所があります。
山上で瀬戸内海を見守る御神岩
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不思議なのがこの山の上にどうして岩が重なったのか。はたまた人工的に重ねたのか。
小豆島に良質の石があることは昔から知られていて、豊臣秀吉は大坂城築城に際し石垣に用いる石を小豆島に求めました。重ね岩が人工的に築かれたものだとすれば、その時に大坂に運ばれなかった石が何らかの理由で重ねられたという説が有力のようです。
当地は地震が少ない地域ではありますが、対岸四国の五剣山(第85番八栗寺)は江戸時代中期に発生した宝永地震(1707年10月28日)で五の剣が崩れる被害に遭っているので、その時に無事だったのでしょうか。はたまた大坂城の残石が積まれた話は伝説で、実際には江戸時代後期や明治時代に作られたものなのか。当地は古くから石鎚山の遥拝所があった場所なので、その祭祀に関連するものかもしれません。
そんな全てが謎めいたところが重ね岩の良い点であるように思います。