雪が降らないと思われている四国において、一面銀世界と藁で編まれたマンモスを眺めることができる場所があります。
雪景色を眺めて暑さをしのぎましょう
その場所は南予と呼ばれる愛媛県南部の西予市宇和町。この場所は標高が高く冬には雪が積もる日は珍しくありません。その宇和盆地の北西端付近にわらマンモスがあります。
宇和町では毎年春になると「れんげ祭り」が行われますが、その会場となるのがわらマンモスのある場所です。このマンモスや点在するわらぐろ(稲村)はれんげ祭りを盛り上げるために、東京の武蔵美術大学と地元有志の方々が協力して作り上げたもの。平成23年(2011)に登場しました。その時と比べて現在はマンモスは増えて、
親マンモス「わらら」
子マンモス「まい」
孫マンモス「れん」
の三頭になっています。
マンモスが居るのは現役の田んぼなので、田植え前はマンモスが水に浮かぶような姿になり、稲が伸びてくるとマンモスは草むらに居るような風景に。そして冬がやってくると時にはこのように銀世界の中を強く生きているような姿を見ることができます。
伊予石城駅
祭り期間中は特急列車が会場最寄り駅の伊予石城(いよいわき)駅に臨時停車して乗客輸送を担います。
また伊予石城駅を乗降しなくても通過する列車の車窓からもマンモスを眺めることができます。松山方面からやってきた場合は右手。宇和島方面からであれば左手。どうぞ車窓をご覧ください。付近は長い直線区間で特急列車だとかなりスピードを出すので、気にしていないと早過ぎて一瞬で見切れてしまうかもしれません。その点各駅停車であれば駅付近でスピードを落とすのでゆっくりマンモスを眺めることができると思います。
わらマンモスとドギー
愛媛県はドギーの生まれ故郷ですが、四国の中では一番雪が降ります。宇和島など南予(愛媛県南部)こそよく降ります。
そんなときは雪景色を楽しみにこうして旅したいと思うのですが、四国の道路は雪に対する備えが不十分でこの場所に来るまでが通行止めだったり大渋滞だったりして、雪が積もった朝こうして訪れるのはなかなか難易度が高いです。この時は運良くわらマンモスの場所まで来ることができました。