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そらうみ旅犬ものがたり

雪の舞うなか国道314号おろちループ区間を走行しました<奥出雲おろちループ/島根県奥出雲町>

広島・島根県境付近の急勾配区間に架かる奥出雲おろちループを、雪が舞うなか走行したときの映像です。

国内最大規模を誇る奥出雲おろちループ

 

雪の舞うなか国道314号おろちループ区間を走行しました

庄原市方面からやってくると県境の三井野地区の手前で広島県から島根県へ県が変わります。
中国地方の中でもトップクラスの豪雪地帯である三井野地区にはスキー場が広がり何軒かのスキー宿があります。

スキー場がある三井野地区を貫く鉄道と道路バイパス。現在はバイパスの存在感が最も大きい

かつて三井野原スキー場を訪れるスキーヤーたちの多くは鉄道でのアクセスがメインでした。
近年は通年走行可能な道路整備が行われたことと、JRの木次線が事実上の冬期運休措置を取っていることにより列車でスキーに訪れることができなくなっています。

三井野原駅付近に分水嶺がある(鉄道は運休中)

スキー場を過ぎると分水嶺があり、

島根県側:斐伊川(ひいかわ、宍道湖→中海→日本海)
広島県側:西城川(さいじょうがわ、江の川→日本海)

どちらの水も日本海に注ぎますが、この峠を境に海と合流する地点が大きく異なります。

おろちループ中最大の橋となる三井野大橋。赤いアンダートラスはふもとの出雲坂根駅からもよく見える

分水嶺とそのすぐ先にある稚児ヶ池トンネルを出ると、ここからがループ橋区間。同区間で最大の三井野大橋を皮切りにいくつかの橋とトンネルを通過しながら、谷をループで2周しながら少しずつ高度を下げていき急勾配区間をクリアします。

ループ道路の奥に木次線の路盤が見える。鉄道はこの区間の勾配をスイッチバックとオメガループで越える

ループ橋を走っていると近くを走る木次線(きすきせん)が見え隠れしますが、当路線は全国有数のローカル線で存廃の危機にある路線でもあります。沿線の過疎化により国鉄の赤字路線整理の時代から輸送人員の条件を満たしていなかったものの、冬季の豪雪と沿線道路の未整備を理由に特例で存続しました。

現在はおろちループが整備され冬期間に道路が通行止めになる日数が大幅に減少。当時存続を免れた要件がクリアされており、鉄道会社の判断に注目が集まっています。


当撮影は各種法令を遵守して行っております
・空撮の際、対象物からは十分な距離を取りズーム機能を活用
・走行映像は平均時速30~40km/hで走行したものに早送り編集を施しております

今回訪れた場所

三井野大橋(みいのおおはし)

日程

令和4年(2022)2月


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