日本最大の離島である佐渡島は古くから金銀を産出することで知られていて、当地を治めた上杉謙信や天下人となった豊臣秀吉、徳川家康など時の為政者から常に重要視されてきました。

佐渡金山最大の遺構
山が真っ二つに割れたような形状になっているこちらの場所は「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」と呼ばれるもの。元々道遊山という標高255mの山でしたが、山の中央部に道遊脈と呼ばれる金鉱脈があったため人々がそれを求めて掘り進めるうちに今日の姿になったそうです。地面を表面から掘り進めていく掘り方を「露天掘り」と言いますが、当地のものが国内最大の露天掘りの跡になっています。
明治になり鉱山作業に機会が導入されると、こちらの割れ目の下に横穴を掘りトロッコが敷かれ割戸上部から掘り下げられてきた穴と直結。採掘された金鉱石は上部から下部に落とされ、それをトロッコで坑外へ運び出す方法に改められました。
佐渡金山における金採掘は戦後も続けられ、資源枯渇により事業継続が困難と判断された平成元年(1989)3月31日に鉱山としては閉山。約400年に及ぶ歴史に幕を閉じました。
道遊の割戸とドギー

佐渡金山は往時の坑道である「道遊坑」「宗太夫坑」を史跡佐渡金山として見学することができます。訪れた時はだっこ・ゲージ移動であればペット可だったのでうちのドギーも入坑することができました。
坑道を抜けるとトロッコの車庫があり、その先に広がっているのがこちらの場所。佐渡を象徴する景色を背景に写真を撮ることができます。