四国のいのちと称される大きなダムがあります。そのダムの名前は早明浦ダム。早明浦は「さめうら」と読みます。

2024年夏・全門開放の大放水
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四国四県の利水を目的に建設されたものであり、ダムの規模は四国最大。今や当ダムの貯水量は吉野川水系に接する住民の日常生活を左右するものと言っても過言ではなくなっています。
渇水が有名にしたダム

早明浦ダムの名が広く知られることになったのが平成6年渇水(1994)。西日本を中心として少雨によりダムの水位が低下して、上水道の供給が停止される断水が100日以上続くなど住民の日常生活に大きな影響が出ました。その際に通常はダム湖に沈んでいる旧大川村役場がダムの水位低下に伴って出現し、渇水の象徴として盛んに報道されました。それ以降少雨でダムの水位が低下するたびに早明浦ダムの事が盛んに報道されるようになった感があります。
ゆえに四国の住民にとって早明浦ダム=水位が気になる存在。報道等でその名を耳にした時は自ずと水が減っていると思いがちです。
水不足とは無縁な2024年夏

平年の早明浦ダムはそのような存在なのですが、2024年は少し事情が異なります。早明浦ダムの水が十分にあるんです。今年も例年通りの暑さであるけれど、春からよく雨が降りダムの水が十分にあります。その上たびたび大雨に見舞われるので、ダムから水が溢れないよう早明浦ダムに限らずたびたび緊急放水が行われるほど。
水が豊富にある早明浦ダム
私個人的にはそのようなイメージを抱くことは初めてです。同様の気持ちになった方は多いのではないでしょうか。
当空撮について
水資源機構池田総合管理所が定める無人航空機のガイドラインに従い、ダム堤体から離れた制限区域外からズーム機能等を用いて撮影を行っております。