北海道の道北から日本海に沿って国道231号を南下してくると増毛(ましけ)と浜益(はまます)の間で長大トンネルが連続します。
かつての北海道三大秘岬にある美しい滝
北海道三大秘岬(ほっかいどうさんだいひこう)とは、
地球岬(ちきゅうみさき/室蘭市)
落石岬(おちいしみさき/根室市)
雄冬岬(おふゆみさき/石狩市)
雄冬岬と白銀の滝(しらがねのたき)は所在地では石狩市ですが、そちらは市町村合併によって石狩市に編入された地域で旧浜益村の一部。雄冬集落は増毛町なので、国道が未開通時代の雄冬岬と白銀の滝(道路未開通時代は中の滝の名称)は浜益村の飛び地のような存在でした。
当区間の国道開通は昭和56年(1981)11月の雄冬岬トンネルによって果たされます。広義的な意味では当時の札幌と留萌(るもい)の短絡ルートと成り得ました。
付近の地形は増毛山地の主峰である暑寒別岳(しょかんべつだけ/1,492m)から流れ出た溶岩が最も遠く到達した場所。積もった溶岩は長い年月をかけて冷やされ、それが押し寄せる波の作用で浸食されてこのような地形になりました。滝はその時に形成されたものと考えられ、今でこそ海側に道路が出来たため白銀の滝の水が直接海に落ちることはありませんがその迫力を十分考えることができます。なお白銀の滝の落差は25mあります。