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そらうみ旅犬ものがたり

島の神社に歩いて渡ることができる特別な二日間「津嶋神社/香川県三豊市」

香川県西部の三豊市に、一年で二日間だけ海に架かる橋を渡って島にある神社に行くことができます。

島に架かる橋を渡ることができるのは、大祭が行われる毎年8月4日・5日の二日間だけです。

 

島の神社に歩いて渡ることができる特別な二日間

その神社は名前を「津嶋神社(つしまじんじゃ)」と言います。祀られている素戔嗚命(スサノオノミコト)は牛馬と子供の守護神として信仰され、特に当地では子どもの守り神として親しまれています。

津島に本殿が造営されたのは宝永3年(1706)と伝わります。宝永3年は西暦1706年ですが、同年10月の浅間山噴火を始め国内各地で火山の噴火が頻発したのが宝永年間(1704-1711)です。

宝永2年(1705)
12月 高千穂峰
12月 桜島
宝永3年(1706)
10月 浅間山
宝永4年(1707)
11月23日 富士山 ※2024年現在、最後の富士山噴火
宝永5年(1708)
11月 浅間山
宝永6年(1709)
1月 阿蘇山
3月 岩木山、三宅島 ※同日
宝永7年(1710)
3月 浅間山
宝永8年(1711)
2月 浅間山

島に架かる津島橋が架けられたのは昭和8年(1933)の事。当時の大見村長が発起人となり架橋されました。

その橋を渡ることができるのは大祭期間中の二日間限定。毎年8月4日・5日だけ橋に板が敷かれ、海の上を歩いて島の神社へ参拝に行くことができます。

 

当地に伝わる浦島伝説

その雰囲気はどことなく竜宮城に似たものがあります。

実際に津嶋神社がある三豊市には浦島伝説が伝わっていて、

「箱(はこ)」…玉手箱を開いた所
「 紫雲出山(しうでやま)」…玉手箱から出た煙が紫の雲となってかかった山
「 仁老浜(にろはま)」…仁義深い老人となった浦島太郎が余生を過ごした地

浦島伝説にちなんだ地名が多数存在します。

 

年によって曜日が異なる大祭

大祭期間以外の参拝は橋のたもとにある遥拝殿(ようはいでん)で行います。

津嶋神社の夏季大祭が行われるのは曜日不問で、平日であっても休日であっても毎年8月4日と5日です。とは言えどちらかの日程が週末に当たる年がより多くの参拝者が訪れ、近年では令和5年(2023)が金土という日程でした。それでいくと令和6年(2024)は1日目が日曜日。多くの参拝者が来やすい日程になっています。

今年を逃すと次に大祭が週末に掛かってくる日程は令和10年(2028)が8/4(金)・5(土)。令和11年(2029)が8/4(土)・5(日)です。平年だと1つ、閏年だと2つ曜日がずれていくとお考え下さい。

香川県に来られて、その二日間のプレミアムを実際に体験することができれば良いのですが、なかなか難しいという方も瀬戸内海に架かる橋と竜宮城にも似たそのロケーションを当映像を通じて体感して頂けましたら幸いです。

今回訪れた場所

津島神社本殿

日程

令和6年(2024)8月1日


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