2023年春、ドギーと一緒に能登半島を旅しました。1泊の予定で行ったけれど、よりじっくり見たくなり2泊して色々回りました。ドギーと日本二周│第4話石川県では、震災前に旅した能登の記憶をたどってみます。

山から海へ直接水が流れ落ちる珍しい滝

能登には、魅力的な滝がたくさんあります。それは、輪島に住むそらうみゲストさんが教えてくれました。
その中のひとつに、山から海へ水が落ちていく、少し不思議な滝があります。
ここは、平成19年(2007)の能登地震で大きな被害を受けた場所。案内板には、復旧に際して道路やトンネルが付け替えられたと書かれていました。
ドギーとおさんぽした当時は、その旧道を歩いた記憶があります。滝の下まで行くと遊歩道になり、頭上には滝、すぐそばには海。その距離の近さを、今でもよく覚えています。
その後も能登では、同じ年の5月、そして翌年の元日と大きな地震が続きました。
今、この滝はどうなっているのでしょう。地面が隆起したと聞くので、もう海へ落ちる滝ではなくなっているのかもしれません。
2024年能登半島地震前に垂水の滝を訪れたときの記事です。空から見た当時の姿を残しています。
能登半島最先端の地に立つ白亜の灯台

ドギーの飼主は「岬めぐり」という言葉が好きです。
歌の影響もあるのか、どこか懐かしくて少しだけ切ない響きがあります。能登半島を旅していて、その言葉がよく似合う場所に出会いました。
道の先にあるのは、行き止まりというより「ここが端ですよ」という合図のような場所。能登半島の先端に立つと、背中に、陸地を感じなくなります。
灯台のある岬の高台で、ドギーと一緒にしばらく海を眺めていました。
2024年能登半島地震前に禄剛埼を訪れたときの記事です。空から見た当時の姿も残しています。
世界一長いベンチ

能登半島の西側に、世界一の長さと称されるベンチがあります。ご覧の通り、遥か向こうまでベンチが続いています。
普段なら大勢の人が訪れる場所なのだと思います。
けれど、訪れたときはそのなが~いベンチにドギーと飼主だけ。震災前の訪問でしたが、とても静かで落ち着いた時間を過ごすことができました。
※世界一の長さは、昭和64年/平成元年(1989)の認定当時。現在、世界一の座は他所へ譲っています
終着駅から、シベリアへ

かつて輪島には鉄道が走っていました。震災で失われたのではなく、旅客減少により2000年代前半に廃止されています。
その跡地は現在「道の駅 輪島ふらっと訪夢」として整備され、今も多くの人が立ち寄る場所になっています。
輪島駅は終着駅だったため、駅名標に掲示される両隣の行先は片方が空白になります。その空白部分に、誰かが「シベリア」と落書きをしたそうです。
本来、落書きは決して褒められる行為ではありません。けれどこの場所では、その文字も含めて駅の歴史の一部として受け止められ、駅跡とともに残されています。
確かに、輪島の海の先にはウラジオストクがあり、そのさらに向こうにはシベリアが広がっています。終着駅でありながら、この先も旅が続いているように感じさせてくれる、不思議な駅名標です。
震災前に、ドギーと一緒に能登を訪れることができて、本当に良かったと思っています。
今は、どんな風景が広がっているのでしょうか。その後に起きた大雨災害も乗り越えて、能登で暮らす皆さんは、心穏やかな日常を取り戻せているでしょうか。
旅人が再び能登を訪れ、その往来がそこで暮らす人々の日常にそっと寄り添うものとなり、穏やかな時間が少しずつ戻っていくことを、心から願っています。
能登に、静かで、確かな復興の歩みがありますように。
石川県の記事
おかげさまで石川県は、能登を中心にたくさん旅させてもらっていて、その多くで記事化できております。タグの「石川県」から辿ってご覧頂けましたら幸いです。
ドギーの日本二周(1話~)
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次回
ドギーの日本二周第5話は「岩手県」で、2/2(月)の投稿を予定しております。