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2020-05-10

カヌー犬ドギーのデビュー戦・前編<吉野川/徳島県三好市>


旅犬ドギー、これからカヌー犬としてデビューします。この瞬間は飼主である自分が憧れ、犬を飼う上で最も望んだ瞬間でした。これから一つの夢が叶います。

カヌー犬の第一歩を歩み始める、その瞬間


憧れた犬連れカヌー

幼少の頃流れていたチキンラーメンのコマーシャル。確か「♪すぐ美味しい。すごく美味しい♪」のキャッチフレーズ初出だったと思う。そのキャッチーなフレーズもですが、CMに登場するカヌーに乗る犬。幼少の時分に見たコマーシャルゆえ、この時はワンチャンの飼主さんが日本を代表するカヌイストだとか、そんなことは記憶しなかった。けれど犬と旅をする姿に大きく憧れた。

それからも頭の片隅に「カヌーしたいな…」の想いはあったけれど、周りにカヌーをやっている友達や知識を持っている人物はおらず、未知数のスポーツのまま、大人になっていった。

やがて自分も旅をするようになった。
まずはまったのがバイクツーリング。北や南の端っこはもちろん、とにかく自分のマシンでどこまでも行きたかった。全ての有人離島にも。この感覚は今ドギーとそうしたい感覚と同じだと思う。

ある日、沖縄県各地をバイクで旅した帰り、那覇から大阪南港行きのフェリーにバイクと乗船した。口で言うのはたやすいけれど、「那覇→名古屋→大阪」の航路を取るフェリーで、那覇から大阪まで60時間かかった気がする(記憶が曖昧で、ちょっと盛っているかもしれない)。名古屋までも長かったけれど、そこから伊勢湾を出て紀伊半島をぐるりと回るのも果てしなく遠く、海から眺める紀伊半島の懐の広さは、普段庭のように走っているそれとは違う感覚を憶えた(当時奈良在住)。

この航海が今でも人生最長の船旅なのですが、船内ではやることが無さ過ぎて定時巡回のように船内をウロウロ。そんな時に図書コーナーを発見。普段小説はあまり読まないのだけれどこの時は時間がほぼ無限にあったし、本棚を物色していて引き当てた本が、

「チキンラーメンの人だ!!」
忘れていた記憶が蘇り、そこでCMの人物が日本を代表するカヌー旅人「野田知佑(のだともすけ)」さんだと初めて知った。疑っていたわけではないけれど「あれはテレビの人」「本当にあんなこと(=犬連れカヌー)やっている人はいない」とどこかで思っていたのが、一気に現実のものとなった。そして自分もできる、いつか必ず犬とカヌーの旅がしたい。それからの船内は犬と川を旅している未来を想い浮かべながら読書に勤しんだ。

「足るを知る」
という難しい表現がありますが、その言葉の意味が自分なりに腑に落ちた気がした瞬間でもありました。

ちなみにこの時代は、スマートフォンなんて便利な物はありません。携帯電話はiモードで、文字数の限られたe-mailのみ。それも外洋に出るので那覇を出てから丸一日以上電波は入らない。今だとフェリーでWi-Fiが提供されていたり、それが有っても無くても、スマホ触っているとすぐ着く気がする。時間を持て余して図書コーナーにある本を手に取って…どうでしょう。昔憧れた人に本で再会、なんて出来事はないかもしれません。
いやいや、本読まないとだめですね。

 

それから時間が流れ四国高松で暮らすようになり、そこで知り合った香川県在住の方にカヌーを体験させてもらったりしながら、ついにカヌーを手に入れた。当時は賃貸アパート住まいだったけれど、駐車場に無理矢理カヌーを置いて保管する形でカヌーを所有した。いつ犬がうちに来てもいいように、全国各地の川を旅してカヌーの腕を磨いた。

讃岐うはうは隊→http://sanuuha.fc2web.com/

務めていた会社を辞めて、もう一つの目標だっただんらん旅人宿そらうみをオープン。外へ出て行く仕事ではなくなったので、これで犬が飼える!
探していれば巡り合えるものなのか、宿を始めてからそんなに経たないうちにドギーが来てくれた。

公の部分では「宿の看板犬」
私的な部分では「旅のお伴」になることを期待せずにいられない。

でもそこは急がず、来た時はまだ2ヶ月の仔犬。季節は夏で気温的にはすぐにでもカヌーはできたけど、少し大きくなってから満を持してデビューしようと、まずは一緒に宿で暮らして絆を深めることに努めた。

ドギー1歳。二度目の夏が来ようとしているところ。ついに。ついに!カヌー犬デビューの日がやってきました。

 

腹ごしらえに讃岐うどん

カヌー犬デビュー戦のために吉野川へ向かう

カヌー犬デビュー戦は徳島県の清流「吉野川」を下ります。
うちから一番近いゲレンデでカヌーを教えてくれた先生と下ったことがあり、今日初めてカヌーに乗るドギーをそれなりにエスコートできるからです。

お腹いっぱいになってから、ひたすら漕ぐ作戦

が、なぜか讃岐うどん店に居る。吉野川を目指す道すがら、うどん屋さんの近くを通ったら、突然お腹が空いた。

深い意味はありません。川で飲み食いしないデイカヌーなので、ごはん食べてから行こう。となったくらいの理由です。

 

秘境店舗と称される「山内うどん」さん

コシはもちろんの事、正統派さぬきうどんの証である「イリコ出汁」に大満足の一杯。

山内うどん店

 

カヌー犬デビュー

カヌー犬デビューを果たしました

おそるおそる船出。それは飼主もドギーも。カヌー犬ドギー、これにてデビューです。

「大自然」
とまではいかなくても、あなたは自然に抱かれた一匹のカヌー犬。飼主としてはついにこの日が来たと、感無量です。

程なくしてびしょ濡れ

早速自然を全力で受け止めました。
船の上で動き回って、足を滑らせて川にボチャン。犬用PFDを着用しているので溺れることはありませんが、落ちた瞬間の彼は必死。

犬かき
って泳法があるくらいなので「犬=泳げる」と思われがちですが、多くの犬は泳げませんし水が嫌いなワンチャンの方が多いように思います。人でも犬でもカヌーに乗る時は「PFD(Personal Floatation Device、ライフジャケット)」は絶対着用。これはカヌーの先生から教わりました。世の中には犬用のライフジャケットも、ちゃんと存在します。

 

とは言えこの時乗っていたフネは足は速いけど安定がイマイチ。初めてカヌーに乗るドギーにとっては、自動車であれば、免許取っていきなりスカイラインに乗れと言われているようなもん。結構無茶ぶりでした。この時の反省があって、後に安定性重視のカヌーを買い替える事になります。

 

鉄道を眺めることができる地点で休憩

鉄道の鉄橋と高速道路の高架橋

JR土讃線の鉄橋がある地点まで来ました。スタートしてからそれほど距離は来ていませんが、ドギーの様子を確かめることと、列車の通過を川目線から見たいのでここで休憩することにします。

【関連記事】かつては寺院参詣のための門前駅<箸蔵駅/徳島県三好市>

 

吉野川

旅の期間

平成28年5月

 

続き

 


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